日本酒のお話
日本酒の起源
日本酒の起源はあまり知られておりませんが、深くて永いロマンに溢れた歴史がございます。
日本酒の材料は、ご存知の様に「米」・「米麹」・「水」です。
稲作が日本で始まったのは約2000年前の弥生時代。ほぼ同時期に日本酒造りも誕生したと言われております。
日本酒は、九州・近畿などの西日本で最初に造られたという説がございます。「大隅国風土記」に記された酒の記述によりますと、米を原料とした酒が最古なのではと、考えられております。
神話に残る「日本で最初に造られたお酒」は、スサノオノミコトが八岐大蛇(やまたのおろち)を倒すために造らせたお酒と言われております。
この神話に出てくる「八塩折之酒(やしおりのさけ)」は、古事記や日本書紀の中に登場する、酒造りの起源をうかがえる古いものなのです。
神聖な醸造「口噛み酒」が初期の製法
製造方法は「口噛み酒(くちかみざけ)」が最初だと言われています。
口噛み酒(くちかみざけ)とは、米などの穀物やイモ類、木の実などを口に入れて噛み、それを吐き出して溜めたものを放置して造る酒のことです。
口噛みの作業を行うのは、神社の巫女のみに限られていており、日本酒は神様のために造られたとても神聖なものだったのです。
神様と繋がるための存在
現在でもお正月や結婚式で御神酒を飲む風習が日本にはあります。
また、神社で行われる祭事ではお供え物として日本酒が捧げられ、ご神事が終わると「おさがり」として私たちも神様のご相伴にあずかることがあります。
神話の中にお酒の話がよく出てくることからも分かるように、私たちと日本の神々をつなぐ日本酒は、大切な存在なのです。
清酒表示一覧表
日本酒には、「吟醸酒」「純米酒」などの区分表示があります。
一般的には正式な区分基準が知られていないため、こちらで整理しましたのでご参照ください。
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吟醸酒※ | 精米歩合60%以下の白米、米こうじ及び水、又はこれらと醸造アルコールを原料とし、吟醸造りした酒で、固有の香味及び色沢が良好な清酒。 |
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大吟醸酒※ | 吟醸酒のうち、精米歩合が50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味及び色沢が特に良好な清酒。 |
純米吟醸酒※ | 吟醸酒のうち、精米歩合が60%以下の白米、米こうじ及び水だけを原料とした清酒。 |
純米大吟醸酒※ | 吟醸酒のうち、精米歩合が50%以下の白米、米こうじ及び水だけを原料とした清酒で、香味及び色沢が特に良好な清酒。 |
純米酒※ | 白米、米こうじ及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好な清酒。 |
特別純米酒※ | 純米酒のうち、精米歩合が60%以下の特別な方法(説明表示が必要)で製造した清酒。 |
本醸造酒※ | 精米歩合70%以下の白米、米こうじ、醸造アルコール(使用量は白米の重量の10%以下)及び水を原料として製造した清酒で、香味及び色沢が良好な清酒。 |
特別本醸造酒※ | 本醸造酒のうち、精米歩合が60%以下の特別な方法(説明表示が必要)で製造した清酒。 |
古酒 | 1年以上貯蔵した清酒。長期間経つと光沢のある黄金色を呈し、味はまろやかになるが、老ね香が強くなる。 |
原酒 | 製成後、加水調整をしない清酒。 |
生酒 | 製成後、一切加熱処理をしない清酒。 |
生貯蔵酒 | 製成後、加熱処理をしないで貯蔵し、製造場から移出する際に加熱処理した清酒。 |
生一本 | 自社の単一の製造場のみで醸造した純米酒。 |
樽酒 | 木製の樽で貯蔵した清酒。 |
※麹の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合をいいます。)が、15%以上のものに限られます。
旭川の酒蔵紹介
高砂酒造様
会社名 | 高砂酒造株式会社 |
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所在地 | 〒070-0030 北海道旭川市宮下通17丁目 MAP |
酒蔵見学 | 有り |
弊社のレポート記事 | https://sake-ueda.com/?p=99 |
ホームページ | https://www.takasagoshuzo.com/ |
男山様
会社名 | 男山株式会社 |
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所在地 | 〒079-8412 北海道旭川市永山2条7丁目1番33号 MAP |
酒蔵見学 | 酒造り資料舘有り |
弊社のレポート記事 | https://sake-ueda.com/?p=102 |
ホームページ | https://www.otokoyama.com/ |